※ネタバレ含む
映画「リバーズ・エッジ」がおもしろかったです。
事前情報を一切いれずに見たので、想像を遥かに超えてきました。
二階堂ふみ、吉沢亮のいまだに大人気の二人がメインの映画です。
ただの恋愛ものかと思ったら大間違い。
ぶっ飛んだサイコパスが集まる学校で繰り広げられるストーリーが爽快でした。
ヤリチン、ヤリマン、ゲイ、メンヘラ、イケメン、美女、デブス、死体、とありとあらゆるキャラクターのフルコースです。
原作の漫画は、1990年代前半に描かれているらしいので、当時としてはまだまだ市民権を得ていないようなキャラが描かれていて、相当センセーショナルだったのではないでしょうか。
たった1巻の漫画らしいですが、俄然読みたくなりました。
登場人物がちょくちょくインタビュー形式で、なんてこと無い質問に答えているシーンが入るのですが、最初はどういう事?と思ってたのですが、後半になれば、あぁそういうことか、と納得できます。
最後に大きな事件が起こるので、関係者のインタビューシーンだったんですかね。
まあ大きな事件といっても、その前にも普通の世界なら全部事件でしょ、みたいな事がたくさん起こるのですが。
たとえば、主人公のヤリチンが吉沢亮演じる山田をいじめるシーンとか、尋常じゃないくらいボコってるので、普通の世界なら少年院に行くレベルですね。
学校や野原でやりまくったり、普通に学校で喫煙したり、死体を発見して宝物として崇めたり、なかなかぶっ飛んでます。
なんで16禁なんだろう、と思ってましたが、暴力、セックス、死体などもはや18禁では?と思うような内容でした。
ヤリマン女と主人公の二階堂ふみの裸体ががっつり見れるので、そういうのが好きなミーハーは特に楽しめると思います。
二階堂ふみって体は小さいけど、やっぱり肝が座ってる感じしますね。
印象に残っているシーンはたくさんありますが、
二階堂ふみがいじめられっ子の山田がゲイだと知って、
「山田くんは攻める方?攻められる方?男同士ってどうやってやるの?」と聞くシーン。
山田はすかさず
「じゃぁあなたはクリトリスと指入れられるのどっちが好き?ゲイだからって当たり前にそんな質問するの失礼だよ」と返します。
たしかに、ゲイってだけで何でも聞いて良いみたいな雰囲気ありますよね。
これは二階堂ふみ同様、私もはっとさせられました。
岩井俊二作品とか、押見修造作品のような、思春期独特のどろどろした感じが大いに滲み出てて、思春期ってこんなんだったなぁと思い出すような作品です。
それこそ中高生のあいだでは、口コミでこういう映画ってはやるんでしょうね。二階堂ふみの裸がガッツリみれるし。
高校生のはずの、ヤリマン女はどう見ても20代後半に見えるので、まったく入ってきませんでしたが、あのくらいのエロさを出すには、そのくらいの年齢の女優を使うしかないということでしょうね。
結局全員が何かしら問題を抱えていて、精神に異常をきたしているという状態でしたが、現実世界でも頑張って自分を抑え込んでいる人が多い印象ですね。
そういう人が、SNSで誹謗中傷したり、変な方向に走ってしまうのでしょう。
こういう視点を持てる作者もそういう境遇にあったんですかね。
新しい世界を見せてくれてありがとうという感じでした。
「リバーズ・エッジ」かなり面白かったです。
アマプラかネトフリで見れると思うのでぜひ。
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